【秋のアオリイカ】


~秋のアオリイカ釣りの楽しさを初心者のあなたへ~

釣りは、自然の中で静かに時間を過ごすだけでなく、「狙って釣る」面白さと、「獲物との駆け引き」のスリルを味わえる奥深い趣味です。

その中でも、「秋のアオリイカ釣り(エギング)」は、初心者にこそぜひ体験してほしい釣りの一つです。

■ 秋のアオリイカは初心者に優しい絶好のターゲット

秋になると、日本各地の沿岸部にアオリイカの新子(春に生まれた若い個体)が接岸します。この新子たちは警戒心がまだ薄く、エギ(疑似餌)にも積極的に反応するため、釣り初心者でも比較的簡単に釣果が出やすい時期です。

アオリイカは、その引きの強さと美しいフォルムで人気のターゲット。海中での滑るような泳ぎ、そして釣り上げる瞬間に噴射する墨――そのどれもが特別な体験になります。

■ 道具がシンプルで始めやすい

アオリイカ釣りで使う道具は、それほど多くありません。基本的には「エギングロッド」「スピニングリール」「エギ(イカ用のルアー)」、そしてPEラインとリーダーがあればOKです。

高価な道具が必要というわけでもなく、1万円程度の入門セットでも十分に釣りを楽しめるのも魅力のひとつ。釣り具店では初心者向けセットも販売されているので、最初のハードルも低く、すぐに始められます。

■ 自然と向き合う贅沢な時間

アオリイカ釣りは、朝まずめ(夜明け)や夕まずめ(日没)といった、一日の中で特に美しい時間帯が釣りのチャンスタイムとなります。その静けさの中で、朝焼けや夕日を眺めながらキャスト(仕掛けを投げる)する時間は、釣果以上の価値を与えてくれます。

また、海辺に立ち、潮の流れや風、海面の変化を感じながら釣りをすることで、自然との一体感を得られるのも大きな魅力です。スマホやPCから少し距離を置き、心がリセットされるような感覚を味わえるのです。

■ 駆け引きの面白さと達成感

アオリイカ釣りでは、エギをしゃくって(ロッドを上下させて)イカを誘う「エギング」というテクニックを使います。動かし方やスピード、タイミングによってイカの反応が変わるため、「どうやって釣るか」を考える楽しさがあるのです。

初めて自分の操作に反応してアオリイカがエギに抱きついたときのあの感触は、言葉にできない喜びがあります。ググッと伝わる重み、独特な引き、そして釣り上げたときの達成感――それは釣り人だけが味わえる特権です。

■ 食べて美味しい、釣って楽しい

釣りの楽しさは、釣った後にも続きます。アオリイカは、刺身、天ぷら、炒め物など、どんな料理にも合う万能食材です。しかも、釣りたてのイカは、透明感のある身と、甘みの強さが市販品とはまるで別物。自分で釣ったイカを自宅で料理して食べるという体験は、心と舌の両方に残る思い出になります。

私のお勧めは“黄金のイカ納豆卵かけご飯!イカソーメンにしたアオリイカと納豆(ひきわりがおすすめ)と生卵で卵かけご飯にしてください。最高です。

もし釣りに興味があるなら、まずはこの秋、アオリイカ釣りにチャレンジしてみてください。

秋のアオリイカ釣りは、「釣れる楽しさ」「自然と触れ合う時間」「美味しく食べられる満足感」など、たくさんの魅力が詰まったアクティビティです。

難しそうに見えて、意外とシンプル。しかも始めやすく、続ければどんどん上達する奥深さもあります。

初心者でも、ちょっとしたコツとやる気があれば、すぐにその面白さに気づけるはずです。ぜひ、秋の海に出かけて、アオリイカとの出会いを楽しんでみてください。

ちなみにアイアン協同組合が受け入れているインドネシアではイカはインドネシア語で“チュミ”と言っていろいろな料理があります。

炭火で焼いたイカを辛い「サンバルソース」で食べると最高です!